標準的治療は内視鏡下鼻・副鼻腔手術による真菌塊の除去で、副作用の多い抗真菌薬の内服はおこないません。
ほとんどが上顎洞に発生するため、実際の手術手技は歯性上顎洞炎の場合と似ており、鼻中隔湾曲矯正した後に、篩骨洞を開放し続いて上顎洞を開放します。このとき大切なのが上顎洞底の異常粘膜もきちんと除去することが大切で、これには70°斜視硬性鏡を用いて専用ドリルを使用します。
この手技は難易度が高く、マスターするために、副鼻腔真菌症の大家である東邦大学医学部大橋病院吉川衛教授の鼻内視鏡手術を二度見学させていただき、マンツーマンでご指導いただきました。この場を借りて御礼申しあげます。