A 眠くなる薬剤を点滴から流し恐怖心取り除いた上で、やはり点滴から鎮痛剤を流し、更に局所麻酔剤も併用し十分な除痛を図ることを目指しております。 当院の全静脈麻酔 TIVAは通常の全身麻酔に比べ比較的副作用の少ない麻酔薬を使用しております。
Q 術後何か鼻に詰め物をしますか?
A はい。両側の鼻に詰め物をして72時間頑張っていただきます。 鼻の手術は形成手術と考えられ、流体力学的に不都合な形状を、好都合な形状に変えることを主目的としています。したがって鼻の中で凸凹の少ないなめらかな形状を創り上げるために、どうしても72時間のギプス時間が必要です。
Q 片側ずつ手術できないでしょうか?
A 可能です。 受診時にご相談くださいませ。片側手術の場合、もう片側は鼻に詰め物をしないため鼻閉感や頭重感が比較的弱く、翌日の仕事や勉強が、ある程度可能になります。
Q 術後何日目から運動できますか?
A 72時間後の翌日から軽い筋トレが可能です。 鼻の手術は通気をよくするので、呼吸機能がUPすることが予想されます。したがってサッカー・陸上・野球など各種スポーツ選手が当院の鼻の内視鏡手術を受けていらっしゃいます。手術後72時間後に鼻の詰め物を除去しますが、除去した当日は24時間運動禁止です。翌日から軽い筋トレはOKで、徐々に運動量を増やしてください。手術日より10日目より、最高負荷の運動が可能になります。(水泳競技・格闘技等を除く)
Q 歯茎から切るのですか?
A いいえ。鼻の穴から内視鏡を使ってより自然なルートで手術します。 20世紀は歯齦切開法といって上の歯茎の根元から切開して手術する方法が主流でした。それが今、都市伝説として残っているようです。現在、歯齦切開法が適用になるのは、上顎洞の腫瘍性疾患と重症の浸潤性の副鼻腔真菌症で、当院ではおこなっておりません。
Q お酒とタバコはいつから可能でしょうか?
A タバコは手術当日帰宅後から、お酒は2週間後から。 タバコは術中に喀痰が多くなるために2週間前からの禁煙を推奨しております。
A 変わりません。 術後一時的に詰め物をしますので、術後72時間はちょっと腫れ上がったように見えます。詰め物を取り除くと元通りの外見に戻ります。
Q 仕事や学校は手術の翌日から行けますか?
A 両側の場合術後72時間は安静です。 お鼻に詰め物をした状態ですので集中力の低下や軽い頭重感が起こる場合もあります。
Q 子供は何歳から手術を受けることができますか?
A 当院では14歳から手術可能とさせていただいております。 ただしご両親の強い希望だけでは術後の72時間の鼻に詰め物をする時間を耐えることができません。(参照:Q 術後何か鼻に詰め物をしますか?) 「手術をうける」というご本人の強い意志が必要です。診察させて頂いて意にそぐわないケースもございますことご了承くださいませ。
Q 花粉症シーズン中に手術可能でしょうか?
A 可能です。特に問題ありません。
Q もしも鼻閉改善目的の手術後、再び鼻が詰まったらどうすればよいですか?
A 鼻閉改善のために外来にて無償にて追加手術を受けて頂くことができます。 当院でおこなう鼻閉に対する手術は、術後のempty nose症候群を防ぐために、過度な開存はしないように、少し控えめに手術しています。ですのでだいたい1年後位で、ちょっと鼻閉がまだあるのですがとおっしゃられる患者様が5%(20人に1人)いらっしゃいます。鼻粘膜の再腫脹は術後の患者様の体調や環境によって大きく左右される事なので、予想することは困難です。 ですが当院ではその対策として外来にて局所麻酔で15分程度の追加手術をおこない、鼻の空気の流れ方に満足できるよう努めております。術後の詰め物もありませんのでお気軽にご相談ください。これは術後アフターフォローの一環として追加手術料金いただいておりません。 (当院で鼻手術を受けられた患者様が対象です。[好酸球性副鼻腔炎は除きます])
Q 鼻の手術は1回ですみますか?
A 鼻手術を一生で1回で済むように日頃より心がけております。 ただし再発性の高い難病、好酸球性副鼻腔炎の治療を除きます。 また当院の静脈麻酔の都合上、手術時間は最長2時間のため、炎症のため出血がひどい場合、骨の硬度が極端に堅い場合等、やむなく片側のみになる例が2.5%(40人に1人)ございます。安全性優先のため何卒ご容赦くださいませ。
Q 他院で鼻手術したことがあるのですがこちらで再手術可能でしょうか?
A 日帰り手術基準に合致した患者様であれば可能です。 当院では鼻手術において全例ナビゲーションシステムを使用しており、再手術の場合でも前回手術を完全にトレース(追跡調査)することができるため、比較的安全に手術受けることが可能です。前医の先生に再手術していただくのが理想ではありますが、時の経過や諸事情などにより、それがかなわない場合には喜んで再手術をさせていただきます。 日帰り手術基準と当院の得意とする疾患のページを、一度ご覧いただくようよろしくお願いします。