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副鼻腔炎(蓄膿症)の手術

当院では、火曜日と水曜日と金曜日に副鼻腔炎に対する日帰り内視鏡手術をおこなっています。
手術なしで治る場合も多いのでどうぞお気軽にご来院ください。

副鼻腔炎とは

副鼻腔炎(蓄膿症)とは

副鼻腔は、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞からなる空洞で、鼻腔と小さな交通路(自然口)でつながっています。副鼻腔炎(蓄膿症)とは、この副鼻腔に炎症が広がる病気です。

副鼻腔炎は、かって、蓄膿症と呼ばれていたしたが、副鼻腔に炎症が起きても必ずしも膿がたまるわけではないので、現在は医学用語として「蓄膿症」は用いられていません。

急性副鼻腔炎とは

 多くの場合、風邪に引き続いて、インフルエンザ桿菌や肺炎球菌、ブドウ球菌などの細菌が副鼻腔に感染して炎症が起こります。
 急性副鼻腔炎の炎症が強い場合には、膿のような鼻汁や鼻詰まりのほか、頬や歯、眼、額などに痛みが現れることがあり、頭痛や頭重感を伴うこともあります。
 さらに副鼻腔炎が広がると、高熱がでたり、炎症が眼球や眼の神経に及んで視力低下する場合があります。
 急性副鼻腔炎が重症化した場合には、緊急手術の適用になる場合もあります。症状に該当する方はまず最寄りの医療機関にてCT検査や視力検査等の精査した上で担当医師に治療法についてご相談ください。

慢性副鼻腔炎とは

 急性副鼻腔炎から移行して、鼻詰まり、鼻水、鼻がのどにまわる後鼻漏、頭が重い、痛いといった症状が3ヶ月以上続くようになります。これが慢性副鼻腔炎です。緑膿菌や嫌気性菌といった細菌が検出されることがあります。
 慢性副鼻腔炎の特殊なタイプとして好酸球性副鼻腔炎があります。強い嗅覚障害をともない、粘性の強い鼻水、多発する鼻茸(ポリープ)を特徴とします。好酸球は白血球の一種で、寄生虫を攻撃するための免疫細胞です。ポリープや血液中に好酸球の増加がみられ、難病指定になっています。あさま耳鼻咽喉科医院は難病指定医療機関ならびに難病指定医師の指定を得ております。

内視鏡手術の実際

副鼻腔炎の手術は硬性内視鏡を使って病的な粘膜を除去したり膿の排泄路を作るのが一般的な目的です。軟性内視鏡は胃カメラ等によくつかわれよく曲がる素材でできておりますが、硬性内視鏡は金属製なので曲がりません。
太さは2.8mm~4.0mmの種類がありますが太い内視鏡の方が光束がより多くなるため画像も鮮明で多くの術者に好まれます。しかし鼻腔が狭いと4.0mmの硬性内視鏡が入らないため、鼻中隔湾曲矯正術が必要になります。また湾曲がなくても、鼻中隔を反対側まで押し広げて良好な術野(鉗子をひろげたり止血ガーゼを一時的に置くための作業スペース)を確保する必要があるため矯正術を追加する場合があります。

 現代の副鼻腔炎の内視鏡手術は飛行機の操縦に似ています。すなわち離陸前の航路の確認が術前のCTチェック(30分程度)、その後の実際に目視による飛行機の操縦は従来型内視鏡の手術法といえましょう。さらに計器飛行(窓の外をみないで計器の数値のみを見ながら飛行機を操縦すること)の要素を加味したものがちょうどナビゲーションシステムを用いた新方式の内視鏡手術にあたると思います。

副鼻腔炎のケア

 副鼻腔炎のケアには鼻洗浄が必須です。子供や妊婦さんの副鼻腔炎の治療は、鼻洗浄だけで治療することが多いです。
 一昔前までは、副鼻腔炎の治療はマクロライドという抗生剤を長期服用する、という考え方が一般的でしたが、現在は抗生剤耐性菌が多いため、早めに排泄路をつくり鼻洗浄にて常に副鼻腔を衛生的に保つという考え方に置き換わりつつあります。

鼻洗浄は生理食塩水をつかっておこないます。塩素を含んでいる水道水をベースにするのは粘膜にとって好ましくありません。ネット通販やドラッグストアには様々な洗浄機械が販売されておりますので、ご自身で洗浄するのがリーズナブルです。
あさま耳鼻咽喉科医院では副鼻腔炎の日帰り内視鏡手術の術後にも、鼻洗浄を奨励しています。術後の創部の癒着防止、治癒の早期促進のため重要です。

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