鼻手術と補聴器導入が得意な耳鼻科
あさま耳鼻咽喉科医院では、重症のアレルギー性鼻炎や花粉症に対し、主に火曜日と金曜日に日帰り手術をおこなっております。
アレルギー性鼻炎は、鼻でみられる代表的なアレルギー性疾患のひとつです。アレルギーを引き起こす原因となるものをアレルゲンまたは抗原といいますが、アレルギー性鼻炎ではアレルゲンが鼻の中に入ってくると、クシャミ、水様の鼻水、鼻づまりといった典型的な症状がみられます。
アレルギー性鼻炎は年中症状がみられる通年性アレルギー性鼻炎と、ある特定の季節に症状がみられる季節性アレルギー性鼻炎に大別されています。通年性アレルギー性鼻炎の原因の90%はダニが占められており、季節性アレルギー性鼻炎の多くは花粉による花粉症とも呼ばれます。
花粉症を引き起こす花粉として国内では60種類以上が知られています。大別するとy樹木花粉と草木花粉になり、前者はスギ、ヒノキ、シラカバなどが、後者はカモガヤ、ヨモギ、ブタクサなどが代表的な花粉です。特に日本特有とされるスギ花粉症は患者数の増加、症状の強さから大きな社会問題になりつつあります。スギの植生は沖縄、北海道北部を除いて広くみられます。また、ヒノキ花粉は、スギ花粉と共通抗原を持つことが知られていて、スギ花粉症の多くがヒノキ花粉に対しても花粉症を発症します。ヒノキの分布は関東以西に多く、ヒノキ花粉の飛散開始日は、スギ花粉の飛散開始より遅く、飛散パターンは地域により大きく異なります。関東では2月上旬からスギ花粉が始まって3月にピークを迎え、ヒノキは3月下旬から飛散が始まって、4月にピークを迎え、5月の連休ごろまで続きます。
現在国内では舌禍免疫療法としてダニとスギのエキスが保険診療で使用できるようになっています。アレルギー性鼻炎に対して根治が期待される治療として最近はやりつつあるスギ-抗原とダニ抗原のアレルゲン免疫療法ですが、治療期間が2~3年、あるいはそれ以上と長期にわたります。また成功率も50%程度にとどまるため、患者さんの負担も大きくなります。また、スギやダニ以外の抗原に対しては無力であるため、複数にアレルギーがある患者さんにはあまり意味の無い事でしょう。
アレルギー性鼻炎に対し薬物治療などのいわゆる保存的治療で改善しない場合には、鼻の中に鼻中隔湾曲症といった構造異常やポリープがないか、専門医での診察が必要です。アレルギー性鼻炎がひどくなりポリープ等の異常粘膜ができた場合には薬物治療の効果も上がらないため、鼻中隔の湾曲に対する矯正手術、あるいは鼻ポリープ切除が必要です。その他、簡易的手術療法としてレーザーを用いた鼻粘膜の焼灼手術がありますが、根本的な治療ではないので、効果が不十分だったり再発も見られます。
アレルギー性鼻炎や花粉症には原因となるアレルゲンが必ず存在します。それを鼻洗浄(または目洗浄)により除去すればコンディションを常に良好に保つ事が出来ます。
当院では、アレルギー性鼻炎のメインの治療法として、鼻洗浄を推奨しております。鼻洗浄器はインターネット通販や近所のドラッグストアにも取り扱うことがおおいので、比較的容易に入手可能です。
また重症のアレルギー性鼻炎や花粉症に対し、主に火曜日と金曜日に日帰り手術をおこなっております。気になる鼻内視鏡手術の効果ですが、当院では ①どんなときでも鼻詰まりが起きない ②鼻水半分減・くしゃみ半分減 ③耳鼻科通院しなくなる人が8割が目標、とお話しております。