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後鼻出血

当院では後鼻出血に対し準緊急的(48時間以内)に内視鏡手術を行い止血しております。
(当ページの内容はやや専門的であり医療従事者向きの内容となっております。
患者様またはご家族の方におかれましては必ず近隣の耳鼻咽喉科にご相談ください。古河市または猿島郡以外からの一次救急の受付はいたしておりません。
それ以外の地域にお住まいの患者様は、医療機関からのご紹介という形でのみ診察・治療に当たらさせていただいております。ご了承ください)

後鼻出血(こうびしゅっけつ)とは

 後鼻出血(こうびしゅっけつ)とはごく希に起こる難治性の動脈性鼻出血です。鼻出血の9割以上は鼻腔の前方のキーセルバッハ部位の静脈が破綻して出血します。これは患者様ご自身で綿球などを鼻に詰めるか、近隣の耳鼻咽喉科にて止血が比較的容易に可能です。
 しかし後方の動脈性出血である後鼻出血は鼻にギュウギュウに詰め物をしても、鼻腔後方が凹凸の多い逆円錐形の形状である事からパッキングが不十分になりやすく、止血が大変難しい疾患です。
 例えば1日で300ml程度出血しても直ちに生命の危険があるわけではありません。しかし10日間以上も続いてしまうと3㍑の出血となり、徐々に貧血が進み輸血の対象になってしまう事もあります。

後鼻出血の特徴
(1)出血の色は鮮血で鼻の後方で一気に出血するため口腔の方に血液が回りやすい(⇒後鼻出血は動脈の破綻)
(2)夜間・早朝など自律(交感)神経が切り替わる時間帯に起こりやすい(⇒細動脈は平滑筋が多く交感神経の支配を強くうけるため)
(3)比較的高齢であるかまたはコントロール不良の高血圧がある(⇒動脈血管が破綻しやすい)
(4)日中に耳鼻咽喉科を受診しても出血が止まってる事が多いため治療が手薄になりやすい(⇒出血痕が残らない、または前方出血の確率が大きいため医療者側が油断しやすい)
(5)救急外来では耳鼻咽喉科医師不在時には確定診断は困難(⇒詳しい問診と鼻腔ファイバー、副鼻腔CTによる詳細な観察が必要であるため。)

内視鏡手術以外の治療法

(1)ベロックタンポン・・・耳鼻咽喉科医師のみ施行可能。施行後は強い侵襲が残るためおそらく入院が必要。また阻血になりやすいため48時間以内に一度圧迫解除が必要。ヤミックカテーテルまたはフォーリーカテーテル等で代用可能。

(2)カテーテルインベンション・・・放射線科医師または脳外科医師のみ施行可能。(参照1)(参照2)合併症があったりショックを起こしていたり輸血が必要な重篤な状況ではこの方法がベストであると思われる。

(3)外切開による動脈結紮・・・耳鼻咽喉科医師のみ施行可能。おそらく内視鏡手術が発達する前の古典的治療法と思われる。(参照1)(参照2

内視鏡手術のメリット

【メリット】
・症状が重篤化する前に止血できる
・通常の鼻手術同様日帰り可能
・出血部位をさらに詳細に観察でき電気メス等で直接止血できる
・術後タンポンの侵襲度はベロックタンポンより軽度

【デメリット】
・予定手術で一杯の一般病院の手術室では緊急手術として認知されていない
・通常の鼻手術と同様の手術費用がかかる
・抗凝固剤内服例や肝機能不全があると手術不可能
・既に出血が多く貧血が進み輸血が必要な状況では手術不可能

当院にご紹介いただくにあたって

 当院では当該地域で発生する毎年2~3例の後鼻出血の内視鏡手術での止血経験がございます。準緊急的な内視鏡手術の実施にあたって、患者様はある程度健康体である条件が必要で、医療機関による事前スクリーニング検査が必要がと存じます。残念ながらバイアスピリンやワーファリン等の抗凝固剤を内服中の場合、内視鏡による止血術は適応になりません。また腫瘍性、例えば若年性血管線維腫等は術中大量出血のリスクが非常に大きく、当院では輸血設備がないためあらかじめ除外診断しておいていただく必要もございます。
 ご紹介にあたっては上記を留意していただきますと助かりますし、何より患者様の安全や安心にもつながります。ご配慮どうかよろしくお願いします。

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