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日帰りのための全静脈麻酔法 TIVA

当院の日帰り手術について

日帰り手術とは、入院しないで受ける手術のことです。
術後は入院せず自宅にてゆっくりしたいという患者様の思いと、麻酔の進歩、治療の進歩、内視鏡やナビゲーションシステムやレーザーなどの手術支援機器の目覚ましい進歩に伴い、日本においても広がりつつあります。

当院でおこなう手術は、そのすべての技術を駆使することにより今までは入院が必要だった手術でも日帰りが可能になりました。
当院の麻酔は全静脈麻酔という方法にて患者様の恐怖心や疼痛をできるかぎり抑え、ほぼ無意識下で手術することを目標にしております。

当院の麻酔法 全静脈麻酔 TIVAとは

 一般病院で行われる耳鼻咽喉科の全身麻酔は、自発呼吸を完全に止め挿管し、人工呼吸器(機械)により呼吸させる麻酔法を示します。したがって、心臓と肺に多大な負荷をかける(俗に言われるのは数百メートルの全力疾走と同じ負荷)ため、麻酔覚醒後に経過観察のため1泊程度の入院が必要とするのが麻酔学会での見解です。
 当院における全静脈麻酔は広義では全身麻酔の範疇ですが自発呼吸を残すため挿管の必要がありません。全静脈麻酔(total intravenous anesthesia:TIVA)というのは,吸入麻酔を使用せずに麻酔の3要素である鎮静,鎮痛,筋弛緩を,経静脈投与薬剤でコントロールする全身麻酔法です。当院の手術では筋弛緩は必要ないためその薬剤は取り除いた静脈麻酔をTIVA(ティーヴァ)と呼んでいます。
 静脈麻酔薬は濃度が徐々に濃くなるにつれて傾眠⇒意識消失⇒呼吸停止の経過をたどります。そこで意識消失の部分で自発呼吸が充分確保できるよう静脈麻酔液を調整し、手術を受けていただきます。TIVAでは呼吸抑制を助長する筋弛緩剤を使用せず自発呼吸を残すことができるため、心臓と肺には最小限の負担ですみます。全ての患者様は当日中にご帰宅いただいても麻酔による合併症の心配はほぼありません。またTIVAは吸入麻酔薬やプロポフォール等を使用していないため、重篤な合併症「悪性高熱症」を引き起こすリスクはきわめて低いです。
 TIVAで使用する薬剤には鎮痛成分と鎮静成分が含まれているため、静かに眠りながら痛みを感じにくい状態を、一定時間保持することができます。また少しの体動も許されない内視鏡下耳科手術(TEES;transcanal endoscopic ear surgery)ともTIVAは相性がよいです。
 また気になる術後の疼痛ですが麻酔薬の効果が約半日程度続くように薬液量を調整しています。また挿管する全身麻酔は短時間で覚醒させる必要があるため、患者様はこの時におおきな苦痛を強いることになりますが、全静脈麻酔TIVAは、約4~5時間かけてゆっくり覚ましていくため、疼痛が急激に増すようなイベントはなく全身麻酔に比べ安らかな目覚めが可能です。

 玉虫色のTIVAですが短所もあります。

 まず重症無呼吸症の患者さんは傾眠の状態で無呼吸が起こってしまうため、無挿管のTIVAでは使用できません。したがって術前の無呼吸検査により無呼吸がありそうな患者様には意識をある程度残す麻酔法、浅麻酔型の静脈麻酔を選択します。しかし若い方(特にティーンエイジャー)には浅麻酔型の静脈麻酔はあまり鎮静効果がありません。ですので無呼吸のあるティーンエイジャーの患者さんには、先に提携病院にて扁桃腺摘出術等を受けていただき、その後当院でTIVAにて鼻または耳の内視鏡手術を受けることをお勧めしております。
 また、静脈麻酔の効果は老若男女問わず個人差があり、麻酔の効き方が同じ人はほとんどいません。麻酔が効きにくい方も約3%(33人に1人)存在し、その際には追加の麻酔薬を使用するために、酩酊状態が通常より長く続き帰宅可能時間が延びることがあります。
 また使用する全ての薬剤は肝臓と腎臓で秒単位で分解排泄されていくので、肝機能と腎機能が悪い方は全静脈麻酔TIVAは使用できません。肝機能改善のため手術2週間目からの禁酒も必ず守って頂く必要があります。

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